音楽は麻薬じゃない、アフォーダンスだ

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DTM Advent Calendar 2016の15日目の記事です。
この記事はテクノポップdisではありませんのでどうかよろしくおねがいします。



クソ田舎でなにも変わっていかない幼少時代学生時代を生きてきたなかで、音楽はたったひとつのともだちでした。
 クラスメイトにいじめられてもアジカンのリライトを聴けば自分のシェルターを構築できたし、初音ミクという趣味の揚げ足を取られても――初音ミクが好きと言うだけでいじられる時代がありましたが――そのまま初音ミクに没頭していれば全くもって幸せでした。一〇年代を迎え、今思えば「運良く」地元の国立大学に落ちることで東京の私立大学に入ることができ、初めて地元と東京を行き来する生活が始まりました。程なくして卒業し就職した僕は更に運良く23区内に住まうことができました。
 クソ田舎を生きていた自分にとって、テクノポップは「仮想都市」でした。Perfumeのコンピューターシティを聴きながら近未来の人工少女との恋愛に想いを馳せ、livetuneさんのPanorama Futureでハイテクとネイチャーの融合したような理想テクノポリスの中を僕は駆けずり回って遊びました。僕がこのような、今思えば明らかに「傾いた」世界観を自分の中に構築したのは、他でもなく音楽を自分の想像力のリミッターを破壊するために用いたせいでした。そして現実世界で嫌なことがある度に、僕はイヤホンで世界の音を塞ぎ仮想近未来の部屋へと入っていきました。麻薬や覚せい剤の定義はWikipediaにあるので省きますがそのような使い方だったなと思っています。トーキョーという街に来て、そのことに少しずつ気づいてきたし、ヤバいなと思い始めています。ではどうすればいいか。僕は音楽にどう向き合えばいいのか。コンピューターシティが「麻薬」な世界で、どんな音楽が「未来」なのか。


 # 音楽はアフォーダンス


最近デザインに興味があってよく調べているのと、朝から晩まで23区にいる生活になじんだことで逆に田舎が恋しくなった節もあり、自然の大切さに気づきました。そしてその自然というのは植物的(ボタニカル)ということだけでなく「手が加わってないこと」「非物語的(=必然的)」のあざやかさに惹かれています。pureだったりnaturalだったりするモノコトを介した人と人とのコミュニケーションこそが最も優しいコミュニケーションなのではと。音楽も一緒で。どういうテクノポップがナチュラルなのか。非物語的なのか。きっとそれは現実から逃避するために頭脳につけるOculus Rift的ヴァーチャルリアリティではなく、リスナーの視界に装着してもらうGoogle Glass的インタフェースであるべきだと思うんですね。
 最後にアフォーダンスという言葉について。Oculus Riftが変える世界を「刺激」というふうに形容したところの、Google Glassが変える世界の「意味」であったり「価値」というように考えるわけです。そのメガネをとっかえるように音楽をシャッフルして。色セロファンで通して見たようにちょっとだけ世界が変わって。でも見えるものは変わってはいけない。歪めてはいけない。音楽は、世界をちょっとオイシくするための「手がかり」であるべきだと思うのです。そういう意味で、音楽は、麻薬じゃない、アフォーダンスだという一声で記事をしめたいと思います。

ThinkPad X220 USキーボード上のUbuntu 16.04でMacみたいに左右のAltキーで「英数」「かな」切り替えしたかったけどうまくいかなかった

やりたかったこと

ThinkPadの右Altキーでibuz-mozc有効化、左Altキーでibus-mozc無効化

試したこと

yuki-tkd.hateblo.jp

  • gnome-tweak-toolでAltキーを使ってそうなの(HUDとかメニュー表示とか)をdisabledにした
  • カスタムショートカットキーで上の記事と同じように登録した

どううまくいかなかったか

カスタムショートカットで「Alt L」が登録できない(Alt Rはできた)。登録して閉じて戻ってくるとDisabledになってる。考えられるのはAltキーがHUD出したりメニューバー表示するためのショートカットキー以外ともバッティングしているということ。ibus engine mozc-jpとかibus engine xkb:us::engは通ったので、キーがうまく登録できないというところが難点。ibus engineを打ってて気づいたことなのだけれど、ibus engine mozc-jpをたたいても右上のインプットメソッド表示が[En]から変わってない。でもmozc-jpにちゃんと設定が変わってる。Ubuntu 16.04のText Entryの設定が、インプットメソッドの設定をオーバーライドしてるのか、そもそもインプットメソッドibus)がちゃんと呼ばれてないのかよくわからんのだが、なかなかうまくいかないのでいっかい諦める。結局、地のSuper + Spaceで切り替えしている。うーむ。イケてない。次調べるとしたらText Entryでの設定がどうインプットメソッドと関わっているのかと、あとAlt RがマッピングできたのにAlt Lだけできないのなんでだーなとこが気になってるかなぁ。

なぜ音屋はTwitterでRTがもらえないのか

この記事はDTM Advent Calendar 2016 12日目の記事です。

 

Twitterには投稿する文章の文字数が140文字以内でなければならないというルールがあります。データ量的に考えると560バイトです。しかしこの制約を超える手段がTwitterには存在します。そう、非言語です。Twitterは画像の添付が4枚まで可能というルールがあります。これを利用すると、画像におさまるだけのデータ量をツイートにのせることが可能になります。この「穴」とでもいうべき抜け道を一番恩恵として受け取ることができるのが、絵師といわれている類いのクリエイターです。イラストはそのままツイートに添付することができ、pixivやニコニコ静画を介さない発表ができるわけです。そうするとそのツイートは本物の「作品」になります。「本物」が添付された「作品的」なツイートは必然的に情報量が他の雑談であったり記事のシェアだけのようなツイートに比べて持ち上がります。イラストのクリエイターが簡単にリツイートやお気に入りされるのは当然ですがこの情報量の高さに起因しています(かわいいから、美しいから、面白いからという側面は一旦考えないことにしましょう)。では音屋(DTMer)はどうでしょうか。音楽はツイートに添付することができません。また、画像に波形を張ったところで、それを具象化する装置を私たちは身体に備えてはいません。私たちがTwitterでできることは、ニコニコ動画に誘導したり、SoundCloudに誘導したり、tmboxに誘導することだけです。私たちはツイートを「作品」にできないのです。作品になりえないツイートは、イラストが添付されたツイートに比べて情報量が下がります。つまり音屋のツイートはリツイートやお気に入りされにくいということになります。


 # 俺たちの最後のホープ「動画」、そしてツイートの「作品」化


最近、Twitterでは動画が添付できるようになり、当初30秒程度だったのが、今では140秒の動画までアップロードすることができるようになりました。ポップミュージックで考えるとイントロから始まって運が良ければ1番のサビや間奏がおさまるという感じです。このルールを活用すると私たちはニコニコ動画YouTubeにあげていた動画を切り取ってダイジェストとしてツイートに添付することが可能になります。実際、ボカロ系のクリエイターや歌ってみたの方たちのツイートでよく見られるようになってきたと感じています。これにより、自分の作品そのものをタイムラインに「漏れ」させることができるようになりました。しかし、残念なことにまだこのツイートは「作品」ではなく「エイリアス」でしかありません。これではまだツイートの情報量は本物のイラストに届きません。(藤ちょこさんの「今年のイラスト4枚」ハッシュタグのイラスト4枚つきツイートの情報量の高さ、すごいですよね・・・)僕の考えている打開策としてTwitterに自分の創作を最適化させるという試みを行っています。例としてURL[1]があります。波形の動画にBGMとしてオリジナルの音楽がのっているというものです。これは宣伝でもエイリアスでもなく明らかに本物の「作品」です。動画にオリジナル曲を紐付けることに、ひとまず音屋はツイートの「作品」化に成功し得る土壌に立つことができるのではないでしょうか。


 # 音屋がTwitterでRTをもらうには


絵師になればいいんじゃない?

 

 

 

[1]https://twitter.com/keisei_1092/status/792365320304406529

パソコンで作曲始めたいと言われて10万円渡されたらあなたはどんな環境を作ってあげますか

この記事は DTM Advent Calendar 2016 8日目の記事だってばっちゃが言ってた

 

 

DTMは金のかかる趣味です。PCを買い、DAWを買い、シンセを買い、オーディオインタフェースを買い、ヘッドフォンを買い、、、さらにそのクオリティを突き詰めようとすればやがて7桁を突破し、、、うん。目が$になってしまうので一旦やめましょう。お茶でも淹れて、銀閣寺の同仁斎の画像をGoogleで検索してください。10秒見つめてください。20秒見つめてください。――いいですか、和みましたか?
 決してDTMのより良い環境を構築したいがために感情的になるようなことはあってはいけません。私たちの感情のリソースを注ぐべきものは音楽そのものであり、物語そのものであり、またリスナーやあなたにとっての「八百万の神」(僕にとってはkzさんであったり、奥華子さんだったり、トクマルシューゴさんだったり)です。まぁ感情的になったって良いんですけど・・・。私達には金がありません。諦めてください。諦めてください。または、渋谷駅に来て@keisei_1092にメンションしてください。僕の環境を3秒だけ使ってもいいですよ。でも環境イコールアウトプットではないことに気づくはずです。諦めてください。私達は勉強を怠りすぎです。私達が勉強するべきは楽典であり、ホンモノの楽器の演奏法やシンセの音作りのノウハウであり、その電子音楽上での抽象化スキームそのものです。菅野よう子さんはなぜプロなのでしょうか?Arte RefactMONACAはなぜあれほどにも存在感を放っているのでしょうか?音楽における暗黙知を極限まで形式化し操作できる人だからです。肥えた彼彼女らの音楽の土壌に燦々と立つ太く強いインスピレーションの樹にみずみずしい果実をつけることができる人だからです。僕は作りたい音楽と環境のギャップで消耗することは極力減らしたい派です。もしそこに共感していただけた折には、この記事はもしかするとあなたのためになるかもしれません。


 # enough to DTM


ハード的な「enough to DTM」と、ソフト的な「enough to DTM」について探っていくエントリです。さっそく行きましょう。
 ハード的に最低限必要になってくるのはパソコンです・・・とか言おうとしたんですが、今はスマフォやタブレットでもDTMしてる人がいることを忘れていました。まぁ、スマフォやタブレットは往々にしてまだまだオモチャに過ぎませんので、一度はずすとして、WindowsののっているPCを買うことを考えましょう。なぜWindowsかというとVSTやVSTiが使えるため、それが使えないmacOSを選ぶ場合に比べて使いたいプラグインが使えるという確率が上がるからです。というかAUだけ提供してるプラグインってなかなか見たことねぇな。僕はこないだ2万円でThinkPad X220を購入できたので、2万円あればハードが手に入るということにしてみましょう。あとの8万円の中から、ハード的な「enough to DTM」を選びます。次はオーディオインタフェースです。やっぱりあるとないとでは出音が全く違ってきます。聴いてもらう人へのある種の「礼儀」であるし「マナー」でもあると思います。サッカーで言ったらスパイク履いてないみたいな感じです。オーディオインタフェースはUR22mkⅡを買うとして、15k(1万5千円)の出費です。次にヘッドフォンですが、ヘッドフォンは問答無用でSONY MDR-CD900STです。これも15kです。これで、ハードで5万円使いました。スピーカーはわかりません。なぜかというと音を出せる環境に往々にして僕が生活してこなかったからです。僕は自分一人の部屋というものを持ったことがないので、ずっとヘッドフォンやイヤホンで作っています。音が出せる環境にいることが決定している人は、ヘッドフォンではなくスピーカーで作った方がストレスフリーでいいかもしれませんね。あ、スピーカーは「モニタースピーカー」っていうタームで調べてみてくださいね。
 次にソフト的な「enough to DTM」を探っていきます。こちらはどうしても求めているアウトプットに依存した分岐が多くファジーな領域であることをお許しください。まずはDAWですが、さきほどのURmkⅡを買ったお陰でCubase AIがすでに手元にあります。とりあえずこれを使うことにして、他のソフト音源をしっかり拡張しましょう。で、何を買うかというと、極力フリー音源で頑張りつつ、フリー音源でどうにかなるという確率事象が往々にして低い雰囲気のあるギター音源を中心に「諦めて」買っていくという戦法を探っていきましょう。まずはシンセです。シンセは挙げればきりがないほどフリー音源が流通しているので、特に何も買わなくて良いかなーな雰囲気です。問題はEDMをはじめとした電子音楽ゴリゴリ系をやりたい場合です。フリーでEDM(またはその他のジャンル)ってなかなか難しいんじゃないでしょうか?どうしてもチープ感や、特にEDMのような派手なジャンルではコレジャナイ感が拭えないと思います。とりあえずSylenth1かSerumかSpireを買っておいた方が良いと思います。Nexus 2は即戦力ですが、シンセの音作り力が上がらないためあまりオススメしません。シンセを買うよりもFL STUDIOを買うのが良いかもしれません。これは電子音楽ではリズム系の素材のクオリティが楽曲のクオリティに(生楽器に比べて)直結しやすいためです。(私達はVDUB2 Snare 04.wavに縛られすぎだと思います)FL STUDIOがあるとリズム素材も一通り揃っており、シンセ、エフェクトも電子音楽に最適なものがたくさん入っていてよろしいかと思います。あとbanvoxさんも使ってるしね!生楽器の場合は、ギター音源がひたすら「フリーで頑張りづらい」領域になります。DVS Guitarのソリッド感は嫌いじゃないんだけどね。ということでRealGuitarに手を出します。RealGuitarとRealStratで4万ぐらいかな?黒金だと3万で買えるかもしれません。ギターストロークの打ち込みとは早い段階でサラバした方が精神衛生的に楽だと思うんだ・・・。ドラムはManda AudioのPowerDrumが最高です。ボカロ曲とか聴いてるとAddictive DrumやBFDがどうしても羨ましくなりますが、PowerDrumで全く問題ありません。パターン集が入っててDAWにD&DでMIDIになって、編集もできるの最初見て驚きましたね。他の楽器は、だいたいCubase AIのHalion Sonicでなんとかなるのではないでしょうか?Halion Sonicのピアノ、良い音ですよね。ボカロ曲が作りたい方はボカロを買ってもいいし、UTAUでも良いと思います。最後にマスタリング系です。Invisible Limiterさえあればとりあえずなんとかなります。ノブを回すだけで好きなだけ音圧が稼げるあの感動をみんなに伝えたい。追々、Waves GoldとかOzone7とかほしくなったタイミングで手を出せば問題ないでしょう。



 # 大切なのは「旋律」「リズム」「ハーモニー」



今日は「enough to DTM」という言葉をトリガーにDTMの環境について考えました。

音楽の三要素というものに、旋律、リズム、ハーモニーというものがあります。では、DTMの三要素とはなんでしょうか?僕はこんな回答でしめたいと思います。「旋律」「リズム」「ハーモニー」です。
 読んでいただきありがとうございました。

20代前半を賭けて己の暗黙知と真っ向勝負する覚悟を決めて本を買いまくってる話

高2の時古典の先生が耳にタコできるほど連呼してた所謂「人生の夏休み」が終わり、大学とかいう社会人工場で新卒とかいうラベルを付与されて会社という組織に出荷されました。←受け身な表現ですいませんが一応それなりに主体性はあったつもりでした。今思えば全然だめでしたけどね。で、出荷されて思ったことは

  • クソなコードしか書けなくて辛い
  • 自分の考える企画に説得力やコンセプトやバックグラウンドがなすぎて辛い(声にすら出せない)
  • デザインやタイポグラフィがわからなすぎて辛い
  • 人のこと気にしすぎてメンタルが辛い

院進せずに学部卒で就職することに決めたのは金がないこと以上に「このままラーメン二郎アブラ少なめニンニク少なめヤサイ食って北千住のタカラ湯のゲルマニウム風呂に20分蕩けて宿場町通りの灯りに黄昏れる生活の繰り返しは何も生まないと確信してしまった」からでした。
 現実を垣間みた時は既に遅く、カレンダーが就活イベントで埋まっていきました。内定してから入社までなんてもっとたるんでいた気がします。マジで大学4年をやり直したいけれど、時間は戻らない。院進カードが残ってるんで学歴コンプも何度か考えたけど実行には至っていません。

 

僕は今を変えるしかありませんでした。でも、いくら焦燥感が募っても、明かりひとつ掴むことさえできませんでした。今まで適当に生きてきた(当社比)からです。好きな音楽を聴いて未来世界を幾らイメージしても、肝心の24時間後の青写真を描くことはできませんでした。ツイッターで尊敬している人のアップデートを見ても24時間、長くて168時間をしのぐ希望しか得られませんでした。今年4~6月は本当に自分がいかに「空虚」な「暗黙知」を生きていたかに気づいていくひたすらにダークな時期でした。

 

 僕はテレビが嫌いでラジオが好きでした。J-WAVEはお気に入りのラジオ局のひとつだったのですが、今は終わった番組でJ-WAVE 深夜のたまり場 THE HANGOUTというのがあり、月曜日のパーソナリティで宇野常寛さんという評論家の方がやっていたのを聴いたんですね。そこで目覚めるような一言を聴いて。

 

「手を動かす厨二病だけがカッコいい」。

 

うおぉこんなナードなパンチラインが放送無線から飛んでくるのかとすごく新鮮な気持ちになると共に即宇野さんに興味を持ちました。幸運にもJ-WAVE 深夜のたまり場 THE HANGOUTはYouTubeの公式アカウントからアーカイブが丸ごとダダ漏れしていました。それを僕は毎日風呂で流し続け、風呂で髪の毛を洗いながら笑いころけたり、無限に頷いたり、兎にも角にも宇野さんの言論を咀嚼し続けました。
 この頃、宇野さんの言論を手に持っておきたいと思うようになりました。小学生の頃あった読書タイムなんて一番嫌いな時間だったし、中学時代に流行った涼宮ハルヒの憂鬱を読破することすらできませんでした。高校時代は電子辞書に青空文庫をブッ込んで授業中にポチポチ遊んでたりはしたけど、記憶に残った小説なんてギリギリ羅生門とか銀河鉄道の夜とかそんなレベルです。そんなチンケが初めてまともに買った本が「これからのカッコよさの話をしよう」であったり「新しい地図の見つけ方」であったり「AKB48白熱論争」でした。詳しくは述べませんが、僕の暗黙的な思考軸が言語化された!というカタルシスを感じた初めての体験でした。AKB48白熱論争は全然理解できなかったけど、人は好きなものをちゃんと好きであるべきだと思えた本でした。
 宇野さんは第二次惑星開発委員会というユニットの中でたくさんの文化人と創作を行っています。その中で僕が知ったのが落合陽一さんでした。落合陽一さんの著書は「魔法の世紀」「これからの世界を作る仲間たちへ」のどっちも読みましたが、これからの世界を~の方がスッと入ってきた感じでした。名言というのは、その人しか実行できなかったからこそ名言たる威厳を放つものです。でも、落合さんの言葉は私的にはバスタードソードであったりチェインメイル的な「装備品」のように感じました。自分のフェチズムの芽を枯らさず育て続けるということであったり、独善的な利他性であったり、天才でなく変態であれ・・・などという「装備できる名言」は自分の思考体力というステータスを上げる武器になりました。これをちゃんと大学4年の時に読んでいたらなぁ・・・。。あと落合陽一さんの東大時代の先生(なのかな?)である暦本純一先生の「天使性、悪魔性」という言葉もすごくスッと落ちてくる視点で、日々の思考体力の源になっていると感じています。

 

コードを書くバックグラウンドのリテラシを構築するために本を買いまくってる

最初は図書館を使いました。
 僕は今渋谷区に住んでいるのですが、渋谷区の図書館はクソでした。それに比べ、周縁の自治体の杉並区や新宿区、世田谷区は技術書の蔵書が豊富で、隣の区の住民がカードを作れたので、大学の図書館なんて行かなくて済みました。その代わりに毎週リュックいっぱいの技術本を積載して、青山のOLYMPICで買った折りたたみチャリで僕は甲州街道やらカンナナやらを爆走する週末を送り続けて疲弊してしまいました。2ヶ月ぐらい頑張ってた気がします。本を読むことよりも、本を予約したり、取りに行ったり返しに行ったりというところが結構大変でした。でもこれだけ無料で技術本が漁れるのは本当に良い世界だと思いました。東京は。(茨城がクソとは言っていない)
 で。図書チキンレースに疲れたので本を買うことにしました。毎月新品を買っていたら財布が3秒でパンクするので、だいたい次のようなルールを決めました。

  • 買う本は基本的に 新卒ソフトウェアエンジニアのための技術書100冊 - クックパッド開発者ブログ を埋めていく形で選択する。他、実務で使っている技術を扱っているものを優先的に探す。
  • 500円以下で中古が出てないか、または5割引より安いのがないか探す。
  • 最新が新版や改訂版の場合、それより古いものが爆安で売っていないか探す。
  • 新しい技術についての本はとりあえず保留。(Go、Dockerなど)
  • どうしてもすぐまとまった知識がほしいものは3割引きぐらいでもすぐ買う。(オブジェクト指向Ruby on Railsらへんは命の危険を感じていたのでさっさと買った)
  • エッセイ的な本もガンガン買っていく。ただし、伽藍とバザールみたいに若干ネットにあったりするやつは後回しにしてる。
  • ブックオフオンラインは総計1500円以上にすると送料が無料になる。

このルールで買っていき、今持っている技術本でここに載っているものは26冊ありました。1ヶ月4〜5冊ずつぐらいでしょうか。これに加えて先述の評論、エッセイ系、そして後述のデザイン、新書系も購入しています。コンプすることに意味があるわけではありませんが、スタンダードな技術本セットを揃えることでいつどの技術について深く入らなければいけなくなっても大丈夫という態勢であったり心の余裕を持つことができる点が技術本の大きな意義と感じました。肝心のオブジェクト指向ですが思考体力が全然追いついておらずちまちま咀嚼している状況です・・・頑張ります。

 

自分の想像にコンセプトを、創造に説得力を

イデア流しそうめんのようにやってくるものですが、それを多角的に分析する思考体力のなさに日々無力さを感じていたため、それを補強するべく本の力にすがりました。
 今アツいのはデザイナーの原研哉さんと深沢直人さんです。お二人ともにムサビであったり多摩美であったりの教授で、japan design committeeのメンバーで、無印良品のデザインを担当されていたりする方々です。最近デザイナーマジパネェ!と思ったのは、 キッチン家電2014 | トークイベント | 無印良品 ←この深沢直人さんの炊飯器のデザインで、炊飯器の上に突起をひとつ据えるだけでそこがしゃもじの置き場になるというデザインです。しかもそれを「無印良品を使ってくれる人とのコミュニケーションをこのデザインを通して行うわけです」ということで、人とものの「調和」の「本気」を垣間見てスゲェ!!!!と心から思いました。ということでおすすめは原研哉さんの「デザインのデザイン」とか「デザインのめざめ」とかどうでしょうか。あとEx-formationとかいうめちゃタイトルがオシャンな本も買おうかなーって思っています。深沢直人さんの本も読まねば。
 このお二人をはじめとする、日本のデザイナーのプロダクトや、言葉や、書籍から、モノやアイデアを見るパースペクティブの構造であったりパターンを勉強しているというところです。

 

メンタル辛い

ブコフの100円コーナーにあるような新書でもなんとかなったよ。あと宇野さんや落合さんの「装備できる言葉」でせいしんりょくもあがったのでそれでなんとかならねぇ方がおかしいわーな感じ。メンタルが辛くなったのは往々にして音楽という麻薬を辞めかけてることによる禁断症状なんだけれど、そこをリアリズムに足踏みかえてみたって感じですかねぇ。政治的なタームはまだまだよくわかってないです。
 ひとつ最近は「自分が根源的にやりてぇ事」と「自分が根源的にやりたくはねぇ事」をリストアップするという作業+イケダハヤトさんがこれでもかというぐらい使ってる「消耗するな」というタームを組み合わせたような気持ちを持ってて、自分がやってて好きと思える事ベスト3に入る作業以外はやることを「諦めちゃう」と結構肩の力が降りて気持ち楽になったりするような気がしてます。肩を抜いて生きれるぐらいの自分で、時の流れと「調和してく」ぐらいのメンタルが一番穏やかだとおもいます。

 

これから

暗黙知をひたすら形式化する作業の中でぱらだいむしふとがおこったりしてもっとおもしろい世界のブループリント描けたらいいなぁ。
 ※Twitterで相互フォローの方など、渋谷にいらした際はぜひうちで本読んだり未来について語りにきてください。インスタントコーヒーと大乱闘スマッシュブラザーズを用意していつでも待っています!一緒に最高の世界作ろうあとプログラミングとか論文とか生き方とかわかんないとこあったら一緒にかんがえるよ

Logic Pro X きゅうきょく ちゅ~にんぐ

これはDTM Advent Calendar 2016の4日目の記事だってさ!。

 

 

Logic Pro Xは見づらい!

今でこそMacBook Pro Retina 15-inchでDTMしたり、一時期iMac 5K 27-inchも使ったんですけど、初めてLogic Pro Xを触ったのはMacBook Air 13-inchでした。狭い!見づらい!

 

余計なものを省く

なぜ見づらいかというと「余計なものが多い」からということが一つの原因としてあります。トラックアイコンとかいじらないし、レコーディング準備ボタンは録音しないからいらないし、グループとかなにそれおいしいの?って感じで使ってません。
 ということで、要らない要素を隠してしまいましょう。

 

少年よ、トラックヘッダーをいじれ

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さて、最初の状態です。

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トラックの空の部分を右クリしてConfigure Track Headerおします

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限界まで消すとこんな感じ。で大事なのが「Color Bars」はオンにする。

これは後でトラックに色をつけていくからです。

 

少年よ、ミキサー画面もいじれ 

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ミキサー画面です。

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ここにもConfigure Channel Strip Componentsっつのがあるんですね。

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消せ!!ひたすらチェックボックスを消せ!!!

で大事なのが僕は「Track Name」を3 Linesにして、トラック名が全部見えるようにしてます。

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そうするとミキサーがこんなに短くなったよ!やったね!

この設定毎回やってるんですけどプリセットとか保存できるんすかね?僕はわからないです。プロジェクト単位では問題なく保持できてそうです。

 

少年よ、トラックカラーをつけろ

これを参考にしろ!!

keisei1092.hatenablog.com

 

ハッピーな音楽はコンフォータブルな環境から生まれる!!

デザインはトータルで「デザイン」です。もっと砕けばデザインは「ハーモニー」です。調和のとれたデザインから、本物のデザインは生まれると思っています。みなさんのLogic Pro Xの設定も教えてくれたら嬉しいです!