なぜ音屋はTwitterでRTがもらえないのか

この記事はDTM Advent Calendar 2016 12日目の記事です。

 

Twitterには投稿する文章の文字数が140文字以内でなければならないというルールがあります。データ量的に考えると560バイトです。しかしこの制約を超える手段がTwitterには存在します。そう、非言語です。Twitterは画像の添付が4枚まで可能というルールがあります。これを利用すると、画像におさまるだけのデータ量をツイートにのせることが可能になります。この「穴」とでもいうべき抜け道を一番恩恵として受け取ることができるのが、絵師といわれている類いのクリエイターです。イラストはそのままツイートに添付することができ、pixivやニコニコ静画を介さない発表ができるわけです。そうするとそのツイートは本物の「作品」になります。「本物」が添付された「作品的」なツイートは必然的に情報量が他の雑談であったり記事のシェアだけのようなツイートに比べて持ち上がります。イラストのクリエイターが簡単にリツイートやお気に入りされるのは当然ですがこの情報量の高さに起因しています(かわいいから、美しいから、面白いからという側面は一旦考えないことにしましょう)。では音屋(DTMer)はどうでしょうか。音楽はツイートに添付することができません。また、画像に波形を張ったところで、それを具象化する装置を私たちは身体に備えてはいません。私たちがTwitterでできることは、ニコニコ動画に誘導したり、SoundCloudに誘導したり、tmboxに誘導することだけです。私たちはツイートを「作品」にできないのです。作品になりえないツイートは、イラストが添付されたツイートに比べて情報量が下がります。つまり音屋のツイートはリツイートやお気に入りされにくいということになります。


 # 俺たちの最後のホープ「動画」、そしてツイートの「作品」化


最近、Twitterでは動画が添付できるようになり、当初30秒程度だったのが、今では140秒の動画までアップロードすることができるようになりました。ポップミュージックで考えるとイントロから始まって運が良ければ1番のサビや間奏がおさまるという感じです。このルールを活用すると私たちはニコニコ動画YouTubeにあげていた動画を切り取ってダイジェストとしてツイートに添付することが可能になります。実際、ボカロ系のクリエイターや歌ってみたの方たちのツイートでよく見られるようになってきたと感じています。これにより、自分の作品そのものをタイムラインに「漏れ」させることができるようになりました。しかし、残念なことにまだこのツイートは「作品」ではなく「エイリアス」でしかありません。これではまだツイートの情報量は本物のイラストに届きません。(藤ちょこさんの「今年のイラスト4枚」ハッシュタグのイラスト4枚つきツイートの情報量の高さ、すごいですよね・・・)僕の考えている打開策としてTwitterに自分の創作を最適化させるという試みを行っています。例としてURL[1]があります。波形の動画にBGMとしてオリジナルの音楽がのっているというものです。これは宣伝でもエイリアスでもなく明らかに本物の「作品」です。動画にオリジナル曲を紐付けることに、ひとまず音屋はツイートの「作品」化に成功し得る土壌に立つことができるのではないでしょうか。


 # 音屋がTwitterでRTをもらうには


絵師になればいいんじゃない?

 

 

 

[1]https://twitter.com/keisei_1092/status/792365320304406529